ごあいさつ

研究科長ごあいさつ

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2023年4月1日付で大学院歯学研究科長に就任した山本龍生です。
本大学院は2017年から、それまでの歯科基礎系と歯科臨床系の2専攻を統合し、歯学専攻となりました。理由は、基礎系と臨床系の研究を融合し、さらに社会系の研究も取り入れることで、社会からの要請に的確に応えられるようにするためです。社会からの要請は、具体的には学生受け入れ方針(アドミッションポリシー)に示す6つの課題となります。

本大学院の目的は、歯学を含む医療系専門教育機関における教育の上に、高度な専門知識・技術を身につけ、専攻分野について、自立して研究活動を行うに必要な高度の研究能力とその基礎となる豊かな学識を養い、文化の向上と社会福祉の増進に貢献しうる人材を育成することです。

その目的を達成するために、本大学院では、学位論文を作成するという「結果」ではなく、学位論文を作成する様々な「過程」を重視して教育プログラムを編成しています。その過程には、特にコースワークを充実させて、全ての学生が選択する必修講義・演習を配置しています。また、個々の学生に対して研究評価者を配置し、研究や研究指導が計画どおり進んでいるかどうか、その進捗状況について、第三者の視点からチェックするシステムも整えています。さらに、個々の学生の研究進捗状況を大学院として組織的に確認するため、2年次から学位申請の1年前までに全ての指導教員の前で発表する中間発表を行うようにしています。このように入学から修了に至るまで、個々の学生に手厚い指導を行うシステムを整えて、人材の育成を行っています。そして高等教育の質を保証するために自己点検を行っています。

本大学院は、学生受け入れ方針(アドミッションポリシー)に示す6つの課題を解決できる人材を養成し、今後の歯科保健医療を進展させたいと考えています。この6つの課題に共鳴し、確固たる目的意識を持ち、課題探究心や学習意欲が旺盛で、自立心とともに高い責任感があり、最新の臨床研究能力を身につけたいと考えている人材を求めています。本大学院へのご入学をお待ちしています。

神奈川歯科大学大学院 歯学研究科長
山本 龍生