2014.3.28 平成25年度特別講演会について
2014年3月28日、平成25年度特別講演会を開催いたしました。
今回は「歯のエナメル質を用いたEPR 線量測定:放射線災害時に大量の被曝者をトリアージするために本方法を用いる際の現実的および科学的問題」と題して、米国ダートマス医科大学放射線科学のAnn Barry Flood教授にお越し頂き講演していただきました。
アン教授は昨年講演して頂いたシュワルツ教授とともに、線量計などを装着していない人々の被ばく線量を被ばく後に評価する手法として、口腔内の歯に対して発熱作用のないLバンド・マイクロ波を照射して計測する生体EPR(ESR)線量計測法を開発されました。
本法は、歯エナメル質のハイドロキシアパタイト結晶格子内部に放射線被ばくによって形成されるフリーラジカルを直接EPR(ESR) 分光装置で計測することで、吸収線量を推定するものです。
今回は、前回シュワルツ教授が講演してから進められた現在抱えている放射線災害・原子力テロ攻撃時に大量の被曝者をトリアージする際の問題点と実際の放射線測定における最前線の現状についてご講演戴きました。
日本語訳でも同時に説明を行い理解を深めました。
開催ポスターはこちらから