2013.3.8 平成24年度第3回FD特別講演会の開催

2013年3月8日、神奈川歯科大学 小講堂において、平成24年度第3回FD特別講演会を開催いたしました。
今回は米国ダートマス医科大学のハロルド・シュワルツ教授にお越しいただき、現地展開可能なEPR被爆線量測定法による大規模放射線災害でのトリアージについて、お話いただきました。

(英語タイトル)Use of EPR dosimetry for field deployable for a large radiation event

シュワルツ教授は、線量計などを装着していない人々の被ばく線量を被ばく後に評価する手法として、口腔内の歯に対して発熱作用のないLバンド・マイクロ波を照射して計測する生体EPR線量計測法を開発されました。本法は、歯エナメル質のハイドロキシアパタイト結晶格子内部に放射線被ばくによって形成されるフリーラジカルを直接EPR分光装置で計測することで、吸収線量を推定するものです。
現在、科学技術振興機構の事業である震災関連研究を対象とした「国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)として、福島原発事故に関連し被ばくの可能性のある人を対象として、生体EPR線量測定法にかかる基礎データを採取し、生体被曝線量装置としての感度・定量性の検討を行う日米共同研究に参加されています。
また今回は、核災害や大規模な放射線被曝事故等における緊急被ばく医療のトリアージについて貴重なお話をいただき、参加者らが熱心に耳を傾けている様子が伺えました。
講演会ポスターはこちらから

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