神奈川歯科大学は、認知症の方の「ず~っと食べる」と「健康」を応援します!
プロジェクトリーダー・森本佳成は、歯科麻酔学および口腔外科学を専門とし、これらを融合・昇華させて高齢者歯科学を専攻しています。従来、進行した重度の認知症高齢者では協力が得られないため、歯科診療はあきらめざるをえませんでした。本研究プロジェクトを通して、軽症から重症の認知症の方まで、安全な歯科医療環境を提供するシステムを確立することをめざします。これにより、認知症の方の「ず~っと食べる」と「健康」を応援してゆきます。
認知症患者の各ステージにおける
口腔機能管理の包括的戦略
森本 佳成
皆で健康長寿を目指す神奈川歯科大学発ヘルスプロモーションプロジェクト!
特に歯周病と糖尿病に関する地域連携事業、臨床研究を行ってきました。
新病院で新しく開設された医科歯科連携センターを中核に、生活習慣病や老年症候群の未病検査、診断を実施し医科歯科連携してヘルシイエイジングに貢献できるためのエビデンスを構築していきたいと思います。
日本歯周病学会指導医・専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本口腔検査学会認定医
日本糖尿病学会会員
歯科大学による健康長寿に向けた
口腔管理アプローチシステムの樹立
三辺 正人
神奈川歯科大学からPET検査で口腔癌治療を向上させる!
顎顔面病態診断治療学講座顎顔面外科学分野准教授、日本口腔外科学会認定口腔外科専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医で、口腔がん治療に一貫して取り組んでおり、高齢者のがん治療、がん化学療法、がん化学療法時の消化器症状への対応方法などが主な研究分野。また、核医学を用いた唾液腺機能の研究などを行っている。
口腔癌におけるPET検査を用いた腫瘍悪性度評価の試みと
頸部リンパ節転移に対する正診率向上に関する研究
岩渕 博史
神奈川歯科大学発、口腔科学で健康づくり!
出身は鎌倉、大学・大学院と神奈川歯科大学に育ててもらった地域に根ざした歯科医師・研究者です。学生には歯や口、顔の『かたち』を学ぶいわゆる解剖学・組織学と呼ばれる科目を担当しています。研究はインプラントや歯周病に関する再生歯科医療が専門で、より美しい笑顔を取り戻すことを目指しています。このプロジェクトでは海外でも講演や論文発表をする本学が誇る研究者が集結して歯科に存在する多様な問題を解決し地域社会に還元していきます。ご期待下さい。
神奈川歯科大学・歯学部卒 (歯科医師)
神奈川歯科大学大学院・歯学研究科卒 (歯学博士)
Karolinska institute (Stockholm, Sweden)留学
神奈川歯科大学大学院 口腔科学講座 教授
口腔機能を指標とした生活習慣病の
リスクスクリーニングとリスクマネジメント
松尾 雅斗
歯周病からはじめる、生活習慣病予防モデル地区の構築!
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
プロジェクトリーダー・青山典生は、歯周病学を専門として、これまで歯周病と循環器病のかかわりについて研究を進めてきました。歯周病は、全身の多くの病気とかかわっています。しかし、歯周病の予防がどれくらい全身の健康につながるかについては、まだよく知られていません。歯周病ケアから生活習慣の改善を進めることで、世界に先駆け、神奈川発の健康モデル地区の構築を目指します。
日本歯周病学会 歯周病専門医
口腔の健康をはじめとした生活スタイルの改善によって
循環器疾患を予防できるか
青山 典生
横須賀メソッドを世界に広げ、超高齢社会のニーズに応える!
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
プロジェクトリーダーである両角俊哉は、歯周病学を専門として、これまで菌血症にともなう生体応答の研究を継続的に進めてきました。一方、免疫力が低下している高齢者では、菌血症の影響が全身性の高リスクになる可能性があります。本プロジェクトでは、光治療(Er: YAGレーザー)による、高齢者に適した安全かつ効果的な歯周治療法の確立を目的としています。最終的には新しいゴールドスタンダード(横須賀メソッド)を国内外に広く普及させ、超高齢社会のニーズに応えていきます。
口腔統合医療学講座 准教授
日本歯周病学会認定 歯周病専門医
光治療による高齢者に適した新しい歯周治療法の確立
両角 俊哉
皆さんがいつまでも美味しく楽しく食事ができるように、神奈川歯科大学がバックアップします!
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
神奈川県出身で、歯科医師に必要な知識の根源となる解剖学を専門として学生に教育を行っています。研究では認知症やフレイルの予防・改善に向けた取り組みを行っています。これまでの研究を踏まえ、本プロジェクトでは「オーラルフレイル」よりもさらに口の機能が低下した「口腔機能低下症」に着目し、その予防法の確立を目的とします。本学から発信する口腔機能低下症の予防法により、高齢者の方々の生活機能の維持向上を目指し、皆さんの健康長寿の延伸に繋げる取り組みを行います。
高齢者の口腔機能維持向上を目指した
口腔機能低下症の予防的アプローチ法の確立
東 雅啓
一生、自分自身の歯で食べることを最大限にサポートします。
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
現代は、超高齢化の進行により全身疾患を伴う患者が多くなっている。有病者に対する歯科治療について、疼痛に起因する発作的全身的偶発事例を防ぐため、歯髄保存治療を推奨しており、現在歯髄覆髄剤として保険算定可能な Mineral Trioxide Aggregate (MTA)を用いた治療の感染歯髄に対する根拠を示すことで、治療可能な範囲を広げ、結果的に超高齢化社会における多様化した歯科疾患に対する貢献が可能であると考えられる。
有病者に対する感染歯髄へのMTA直接覆髄後の
デンティンブリッジ形成機構の解明
武藤 徳子
患者さまに安全で安心な歯科材料を提供できるように、神奈川歯科大学から発信していきます。
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
医療で使用される生体材料は、機械的強度が備わっていることは勿論、生体組織や器官と親和性があり、異物反応や拒絶反応などが生じない性質であることが望ましいです。しかしながら、臨床現場で使用する生体材料には、素材自体の毒性や生体適合性など、まだ解決しなければならない複数の課題が存在することが現状です。そこで本プロジェクトを通じて、「安全性および生体適合性を重視した質の高い生体材料の開発」をすることで、患者さまに安心して使用して頂ける歯科材料を提供できるように神奈川歯科大学から発信していきます。
歯科臨床の応用を目指した高い骨伝導能および
骨結合能を有した新規生体材料の開発
猿田 樹理
3Dデジタル技術を駆使した最先端の近未来的歯科治療を提供します!
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
プロジェクトリーダーである小泉創は矯正歯科学を専門として、これまで研究、臨床に従事して参りました。
歯列不正は、審美障害にとどまらず、齲蝕や歯周病などと関連し得ます。一方で、良好な歯列「良い歯並び」による咀嚼刺激は高次脳機能障害やストレス疾患を予防・抑制するなど、口腔内にとどまらず全身における健康、ひいては健康寿命の延伸に深く影響を及ぼします。
本プロジェクトを通じて矯正歯科治療にありがちな治療の長期化、あるいは複雑で痛みや違和感を伴う矯正装置に対してデジタル変革(Orthodontics Digital Transformation: ODX ©2020.)をもたらし、ライフステージを俯瞰した健康的な口腔内環境を整えるための、快適で効果的な矯正歯科治療システムの構築を目指します。
神奈川歯科発デジタル変革を見据えた
スマートデンティストリーの創生
小泉 創
全身の健康は口の健康から!抗菌材料を使って応えます!
(大講座基幹研究若手プロジェクト)
全身の免疫力を上げるためには、口腔ケアが大切と言われています。肺炎は我が国における死因の第3位であり、年間の全死亡者に占める割合は約10%前後です。一般的な肺炎は、口腔ケアにより抑制できるとのデータも多く示され、特に誤嚥性肺炎の予防に繋がることが実証されてきています。本プロジェクトでは、新規抗菌材料を開発し、口腔内の抗菌化、う蝕や歯周病の予防のみならず、全身の健康を維持させるべくプロジェクトに取り組みます。
日本歯科保存学会 認定医
日本歯科理工学会 Dental Material Senior Adviser
抗菌性高分子材料の開発
大橋 桂
歯周病治療して肝臓をケア!
(大講座基幹若手プロジェクト)
神奈川歯科大学附属横浜クリニックに所属し、ヒト歯肉における歯周病原菌に対する反応性についての個体差解析、歯周再生療法ついて研究を進めてきました。現在まで多くの研究によって、糖尿病、高血圧、喫煙と歯周病の関係が示されています。今回は歯周病と肝臓疾患に注目し、まず歯周病と脂肪肝がどの程度関連しているか調査いたします。その後、歯周病治療を行うことで肝機能、歯周病細菌、肝硬度(線維化)などのマーカーがどのように変化するのか解析いたします。歯周病治療にて口腔内にとどまらず、肝臓をサポートするという新たな歯科と医科の連携を目指します。
日本歯周病学会 歯周病専門医
非アルコール性脂肪性肝疾患と歯周病の関連
および同疾患への歯周治療効果に関する検討
鎌田 要平